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偶然の出会い

先週月曜日にレンタカーを借りたので、火曜日の朝に返しに行ったときのこと。

こちらに来てからは、アンコーナ駅の横にあるmaggioreという会社のを利用しています。
ここから郊外線バス(プルマン)に乗って帰るのですが、
バス時刻まで時間があったので、駅構内にあるbarで朝ごはん。

そしてちょっと早いけれど、バス停でぼーっと待っていたときのこと。
旅行かばんを抱えた、東洋系の男女がやってきました。
一見すると日本人に見えなくも無い。
でもわざわざこんなところに観光に来る人なんて居るのかな?
海水浴シーズンも終っているし・・・
なので、彼らは多分中国人なのだろうと思いました。

彼らがぼそぼそと会話をしているので聞き耳を立ててみました。
どうも日本語っぽい。ときどきイタリア語が混じるので確定できないけれど。
ま、ここは思い切って声をかけてみよう!
すると、彼らはやっぱり日本人であることが分かりました。

面白いのは、彼らも私を
「日本人っぽいけれど、多分中国人だろう」と思っていたそうです。
アンコーナで、今まで日本人に会ったことが無かったから、尚のことそう考えたとのこと。

たまたま乗るバスが一緒だったこともあり、車中でも会話をしました。
もうイタリアには7年ほど住んでいて、数日後には家を引き払い、
イタリアを旅行してから日本に帰るのだと。
そして、食材など、もし良かったら貰って欲しい。捨てるしかないので、という話でした。

彼らの降りるバス停に着き、近いうちにまた会う約束をして、その日は別れを告げたのでした。

翌々日の木曜日、いつものように突然休みを貰えました。
ネットが繋がらなかったので、まずはアンコーナのTIMショップに向かい、
お昼に彼らの家でご飯を頂くことになりました。

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余談ですが。
ここで初めて「中国人」と思われてしまったようです。
普通の会話もままならないのに、
コンピュータにまつわる専門用語をイタリア語で言われてもさっぱり分かりません。
分からない、分からないを繰り返していたら、
「これだから中国人は・・・」と受付の2人が話し始めたのを耳にしました。

中国人じゃありません、日本人です。
「あーやっぱりね、そうだと思った!目が彼らと違うもんねー」
などと、調子の良いことを言い出す彼ら。
でも、明らかにそれからの対応は良かったです。ゆっくり分かりやすく話してくれました。

中国人って、こちらでは鼻つまみ者なのでしょうか?
我々日本人も、そういう風に言われないようにしないとなぁと思いました。
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彼らの家はヌマーナから2つ隣の町、カメラーノCamerano。
バス停に着いたところで電話を入れ、誘導してもらいながら家にたどり着きました。

旅行から戻ってきたばかりだし、引越し作業もあるから大したものは出来ないけれど、
と言いつつも、
ちゃんとアンティ、プリモ、セコンド、ドルチェと用意できるのはさすがだと思いました。
料理はもちろん、ワインも美味しかったです。

そしてほおずきalchechengiのジャム。これは初体験でしたが美味しかったです。
いくつかの種類のチーズにつけて食べたのですが、適度な甘さでうまく釣り合っていました。

イタリアでのあれこれの話は勿論、
彼の実家の市町村をたまたま知っていたことで、ローカルな話題に。
しかも年齢も近かったことで、話がかみ合って楽しい時間を過ごすことができました。

折角出会えたのに、イタリアで会うのはこれが最後。
偶然がもたらした不思議な出会いでした。

ちなみに頂いたものは、
日本語の本4冊、未使用バスタオル2本、未使用シーツ2枚、電気ポット、ラジオ、
即席味噌汁やダシの素などの日本の食糧品をいくつか。
ポットはここに置いてくつもりですが、後はそこそこ必要なものばかり。
これからシラクーサに向けて荷造りを・・・と思っていたのに、
逆に荷物が増えてしまいました。
ただいま考えあぐねているところです。
by frutta_di_mare | 2008-10-14 14:38 | イタリア・ヌマーナ
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