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小旅行 ~カンポバッソ→テルモーリ編 その2~

旅行から既に2週間は経っているので、
今更書くのもどうかと思うのだけれど・・・

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前回、間違えてモレーリMoreliと書いてしまいました。
本当はテルモーリTermoliです。
そこはモリーセ州で一番大きな港町(だと思います)。

まずは適当なところに車を停めて、レストランを探すことにしました。
開いているところはいくつかあったのですが、
一応手元のガイドブックに載っているお店を探してみて、
もし無かったら・・・程度の気持ちでした。
にしても。
誰に道を尋ねるわけでもないし地図を持っているわけでもないので、
ふらっと行って簡単に見つからないよなぁなんて思いつつ、
遠くに城砦が見えたので、とりあえずそれを目指して歩いてみました。

城砦の前まで来たら看板があり
(こっちへ行ったら○○がある、みたいなもの)、
上から順に見ていったら目指す店が運よく書いてありました!
その店の名はNonna Maria。
昔のカンティーナを改築したかのような作りの店でした。
ガイドブックをワザと手に持ち、
「私は観光客です」の雰囲気を前面に押し出してみました。
(特に理由は無いです。ただ、やってみたかっただけ)
一人で来たことを告げ、何故か4人席のテーブルに通されました。

例に漏れずアンティ・プリモ・セコンドと頼もうとしたら、
「セコンドはこの次に来たときにしたら?量が多いよ」と言われたので、素直にアンティとプリモだけに。
しかし、言われた通りにして良かったと直ぐに思うこととなりました。
注文したアンティパストは、
fantagia di frutti di mare というものなのですが、
冷たいのが6品、
いわしのマリネ、ひめじを蒸して酢を少々かけたもの、
小さいイカを揚げてマリネしたもの、
ばい貝を茹でてからズッキーニと炒めたもの、
いかのマリネ、いかの煮物。
暖かいのが4品、
チーズのフライ、いかとトマトの煮物、
いかに詰め物をして野菜と炒め煮したもの、
いかとグリンピースの煮物。
の、合計10品も出てきました。
もちろん量は少ないのですが、それでも10品は食べ応えがありました。

いかが多いですがもちろん全て味や食味が違いました。
前日も雨で、きっと獲れた魚種が少なかったのでしょう。
それでも冷凍物や他地域で取れた魚を使わずに、
品目を揃えたのが凄いなぁと思ったし、
そういう考え方が良いなって思いました。
本当のところは違うのかも知れないけれど、
そう思わずには居られない内容でした。
更に言えば、それだけシェフが料理の幅を持っているということにもなるし。
とにかく、満足のアンティでした。

プリモはtagliolini allo scoglio タリオリーニの岩礁風。
つまり貝類と甲殻類が入っているもの。
本当はspaghetti di frutti di mare にしたかったのですが、
こちらがお勧めだよ、と言ってくれたので、素直に従いました。
(しかも値段はこちらの方が安かった)
ムール貝・あさり・かに・あかざえびが沢山入っていました。
前日の「イタリアいなかまち暮らしさん」のところよりもかなり塩味がきつめでしたが
お勧めと言うだけあって美味しかったです。
やはり魚介類(今回は貝類・甲殻類だが)が豊富に入ると美味しくなりますね~。
魚好きにはもってこいのプリモのひとつでしょうね。

後ろに座っていたイタリア人の老夫婦が話しかけてきました。
最初の注文のやりとりを聞いていたらしく、
「いっぱい出てくるだろう?食べて食べて!」と笑いながら。
「昨夜の料理も美味しかった。また来て、その時にセコンドは食べれば良いよ」とも言ってくれました。
そして意外にも「きみは日本人かい?」と。
中国人が住んでいない町で東洋人が一人ウロウロしてるとしたら、それは日本人だ、という認識?
ともかくも、日本人かと聞かれたのが嬉しくもあり意外でもありました。
ちなみに、まだ「中国人か?」と言われたことはありません。

デザートも店の手作りだと言うので、ティラミスを注文してみました。
私が今居る店のは普通のとはちょっと違う作り方をしているので、
他ではどうなのかが気になった、ということもあります。
ここのはちゃんとpandispagna スポンジケーキを使い、マスカルポーネは3段重ね。
なのにそんなに重くも無く、美味しく頂くことができました。

水を1本、250mlのハウスワインとespressoで約34ユーロでした。

食後は軽い良い覚ましも兼ねて城砦を見に行くことに。
ここが旧市街地で、ちょっとした半島のようになっていました。
何か懐かしさを感じるなーと思ったら、
シラクーサのオルティジア島に雰囲気が良く似てることに気づきました。

のたのたと散策した後、15時半くらいにこの地を後にしました。
途中、幾度か激しい雷雨に見舞われながらも無事到着。
とても有意義な2日間でした。
by frutta_di_mare | 2008-10-13 17:26 | イタリア小旅行
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