ミラノ・マリッティマはこんな町

先日フェッラーラに行ったときに絵葉書と切手を買った。
日本への国際便の切手代は0.85€。安い。

そして昨日、ふと思い出して近所のタバコ屋で、更に絵葉書と切手を買った。
こちらは何故か切手代が1€。
・・・これも観光地価格なのだろうか?ナゾである。


さて葉書を買ったは良いが、郵便ポストはどこにある?
聞いても誰も知らないので郵便局まで行くことにした。

日中は暑いが夜は海風があって気持ち良い。
夜の散歩も兼ねて、音楽を聴きながらゆるゆると歩いていった。

ここのホテルから町の中心部まで歩く途中に川がある。
毎週2~3回ほど市が立つ。
はっきりとした時間は分からないが、少なくとも、夕方からは開いている。
そして深夜0時くらいまでは営業している。服や雑貨が主だ。

今日はその市は無かったが、反対側に人通りがある。
何かなぁと見てみたら、絵画の展示即売をやっていた。
値段がついている作品もあり、観光客が買い求めている姿もあった。
ミラノで見たときと違い今回は惹かれる作品は無かった。
お金が多少あるし、もし気に入ったのがあったら買ってしまうかも知れない。
・・・そう考えると危険なゾーンだ。

そこを過ぎるとにぎやかな通りになる。人通りもかなり多い。
リゾート地なので服飾関係はブランド店もある。
観光客はだらっとした恰好だが、さすがそういうところの店員はおしゃれだ。

ミラノ・マリッティマの中心地に近づくにつれ、町の雰囲気も少しずつ変わっていく。
人通りが多くなるのはもちろんだが、どこのレストランも人でいっぱいだ。これにはびっくりである。
そしてレストランやバールも、内装が凝っていたりおしゃれだ。
これは普通のイタリア料理店ではまず見かけない。近代的というか今風なつくりだ。
どんな料理が出てくるかは分からないけれど、内装だけ言えば東京に負けてない。

イタリアには観光じゃなくてリゾート地でバカンスも悪くないな、と思った。
ま、そんなことをするだけの十分なお金があればの話しだが。

郵便局を見つけ、無事に葉書を出す。
当たり前だが郵便局は既に閉まっているのでポストに投函だ。
来た道とは別のルートでホテルに戻る。
少しずつ、少しずつ人が減っていく。バールやレストランも賑わいがない。
そんな中でもお客が沢山入っている店がある。こういうところは美味しいのかも知れないと思う。

最寄の食料品店で缶ビールを買い、飲みながらホテルへ向かう。
近所のホテルでは何かのイベントをやっている。通りがかりのバールはディスコになっていた。
夜歩きも、たまには楽しいものである。


★ 温泉、あります


隣町、チェルビアにはいろんなものがある。
駅・警察署(クエストゥーラ)、塩の博物館、魚市場、ヨットハーバー・・・
チェルビアは塩田があり、そこで塩が取れる。
昔は勿論、今もあちこちで販売している。
魚市場はとても興味がある。が、見に行く時間が無い。

そして温泉がある。

チェルビア駅からバスに乗ると、まずはここの温泉に向かう。
ここのバス停でどわっと人が乗り込むことがある。その殆どがお年を召した方々だ。
もちろん海岸にもそういう人達いるが、温泉は「治療目的」の意味合いもある。

時間が有ったら行ってみたいと思っていたイタリアの温泉。
ローマ帝国時代からあった、世界で最初の公衆浴場発祥の国でもある。
そんな温泉が、よもやこんな身近にあるとは思わなかった。

どこかでこの温泉の内部の写真を見た。
50mで8レーンくらいとれそうな大きさのプールのようだ。

ちょっと1人で行くには気が引ける、のが今の正直な気分である。


★ 足こぎボート


日本だと湖で良く見かけるアレが、海にぷかぷか浮いている。
といっても白鳥だったり妙な形では無い。ちゃんと(?)ボートの形をしている。
それをここではペダッロ(pedallo)と呼ぶ。他の地域も同じ呼び方なのだろうか?

先週海に行ったときにこれに乗った。
当然普通は有料だが、まんまと無料で使えるのが良いところだ。
(オーナーにバレたらどうなるのかは知らない)

海底に刺さっている錘を引き上げ、きこきことペダルを踏み込む。
たまにやってくる大きな波に対し、船体をわざと横にする。
大きくボートが傾き転覆しそうになる。が、それがまた面白い。

ある程度沖に出たところで錘を下ろす。
そして海に飛び込み、ボートに上がり、また飛び込み・・・を繰り返す。
救命用浮き輪を勝手に解いてそれにつかまり、ぷかぷか浮く。

ところで、海岸よりもちょっと沖に出たほうが波が大きいような気がする。
その浮き輪で波に乗るのもまた楽しい。

そのとき「サーフィンって面白いかも知れない」と思った。


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# by frutta_di_mare | 2009-07-31 07:33 | イタリア ミラノ・マリッティマ

フェッラーラ探訪

週に1回休みを貰えるようになった。
でも丸1日では無い。半日だけ・・・と言うより「4時間だけ仕事を休める」。
従って、
・朝休みなら11時半から仕事開始
・夜休みなら、仕事は朝から14時まで
のどちらかだ。

結局のところ、どちらも大した休みにはならない。
まぁ「無いよりは良い」程度である。


ところで先週は休みが取れなかったのだが、今週に入って丸1日の休みを貰えることになった。
何時が良い?と日曜日に聞かれ、良く考えずに「明日!」と即答した。
ここでまごまごと「ちょっと考えてから後で言う」なんて先延ばしにすると、
休み自体が取り消しになるかも知れない。取れるうちに取っておいた方が良いと判断した。

さてその日の夜。翌日、月曜日の休みをどう過ごすかを考えた。
ここから日帰りできてまだ行ったことが無い所、
ということで、フェッラーラに行くことにした。
ただこの町。主な観光場所や美術館は月曜日が休みである。
なので迷ったのだが、フェッラーラにあるレストランを紹介してもらったので、
今回は町歩きとそこでの食事を目的として行ってみることにした。

エステンセ城。
周りを堀で囲まれていて、つり橋になっている。
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カテドラーレ。
採光が良くない。内部が暗くて、せっかくの装飾や絵画が良く見えない。
月曜日なのに司祭が説教をしていた。
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うろうろ町歩きをしてて見つけた、焼き物のお店。
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ベンティボッリョ宮殿の壁の装飾。
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ディアマンティ宮殿。壁がとげとげしい。
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一見すると、ロンドン郊外のような雰囲気がある。
でもフェッラーラの旧市街地内で、中心地からエステンセ城から歩いて10分もかからない。
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訪ねたレストラン、Don Giovanni のワインバー店内。
ワインバーが約50席、レストランが約20席。ただしお昼はワインバーのみの営業となる。
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今一緒に働いているコックの1人が以前ここで働いていたので、彼から紹介して貰ったのだ。
現在日本人が2人働いている。1人は来月帰国、年明けに横浜でお店を出すそうだ。

ワインはエミリア・ロマーニャ州はアルバーナ産のもの。
今日の料理に合わせて選んでもらった。
ALBANA "settenote" Poderi Morini 2006
写真を撮るのをすっかり忘れていたので、エティケットがかなり濡れてしまっている。
なお、食前酒にプロセッコ(発砲酒)、食後酒とデザート酒も飲んだ。
最近あまり飲んでいなかったので、ワイン1本プラスこれらを飲み干した後は酔っていた。
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プリモ:ペンネ、アドリア海の魚介類のソース
えび・あさり・しゃことすずきは、今朝市場から来た魚を使っている。
あっさりとて滋味深い。食べ飽きしない、それこそいくらでも食べれそうなパスタだ。
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セコンド:かんぱちとポルチーニ茸のソテー、バジリコ・オリーブとバルサミコ酢のソース
「シンプルな料理ですよ」との説明があったが、まさにその通りだった。
もう一つ何かあっても良いかな~と思った(味や付け合わせなど)。
プリモが美味しかっただけに、少し残念な印象が残った。
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ドルチェ:ココナツのアイス、パイナップルのソース添え
あっさりしたドルチェを、とオーダーしたら出てきたのがコレ。
甘さ控えめで、スーッと胃に入っていく。もう少し甘くても良いかも知れないが、美味しかった。
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エスプレッソとコペルト(席料)で55€。
食前・食後・デザート酒はサービスだったらしい。
ここのレストランは、A.O.P(アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ)が人気メニューの1つだ。
食べるかどうか迷ったのだけど、これは次回の楽しみにとっておくことにした。

「もう1日休みは無いよ」と笑いながら言われたが、多分それは本意だろう。
機会があれば、今度は夕ご飯に訪れてみたいと思うが、その日が来るのかどうか・・・


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# by frutta_di_mare | 2009-07-29 23:23 | イタリア小旅行

厨房内のイタリア人

料理留学って、なんだか良いイメージがある。
現地でなければ知りえないことがあるし、本場の食材にも触れられる。
日本じゃ高くて食べれないようなものが、こちらでは手軽に食べることが出来る。

でも良いことばかりじゃない。
以前の記事に書いたように、生活するとなると、いろいろと不便なことが多い。
物価は総じて高い。でも給料は安い。
安く買えるのは食料品くらいじゃないか、とさえ思う。
(もちろん、全てが安いわけではないが)

今回は「人」に絞って書いてみたい。


★ 厨房内のイタリア人


イタリア人というと、どういう人物像を想像するだろうか?
ジ×ーラ○氏ではないが「ちょいワルおやじ」もアリかも知れないが、
一般的には、人懐っこいとか陽気とか親切とかだろう。
ただし、それはあくまで「友達」として付き合うとしたら、に限定されると思う。

私が一言で現すとすれば「一緒に仕事をしたくない人々」だ。
料理留学に来ておいて言うのもなんだが、でも来たからこそ分かったことだ。

料理の技術とか考え方とか、そういうことではない。
料理以前の問題だ。
気に入らなければモノにあたる。フライパンやおたまなどは曲がっていたり歪んでいたり。
パスタに火が入りすぎたといって、シェフが怒鳴りながらフライパンごと放り投げる。
もちろんあたりにパスタやソースが散らばる。
ついでにそこらにあるものも手当たり次第ガンガン放り投げる。

そもそもモノに対する扱いが雑だ。
普通の時(怒っていたり急いでいたりしていない時)でも放り投げるのは当たり前だ。
食材もケースごと放り投げる。
結果、中身が多少傷むこともあるが関係ない。そんなのは捨てれば良いのだ。
食器の扱いも、だ。
「高い」と言われているものは丁寧に扱うが、そう言われていない物は適当だ。

そして何をするにも汚い。
仕込みであれ調理であれ、綺麗に道具や場所を使うという考えは無い。
汚れたら下っ端や皿洗いが掃除をするので、どうなろうと関係ないのだ。
ただしこの点に関しては、イタリア人でも若い連中は綺麗に使おうとする傾向が多少みえる。
でも、使ったら使いっぱなし、出しても片付けないのは年齢を問わない。

しかし自分は暴れ放題なのだが、全てが綺麗じゃないと気がすまないのだ。
シェフは堂々と言う。
「汚れたかどうかは問題じゃない。重要なのは綺麗にすることだ」と。
なので掃除をする人は大変だ。
何しろ汚し放題なので、綺麗にするのにとても手間がかかる。
綺麗にしたそばからまた汚れていく・・・かといって手を抜けば「汚れてる」と言われる。
ちょっとしたジレンマに陥る。

「南イタリアに比べて北は良い」という話を良く聞く。
北で働いたことが無いけれど、私が考えるに、きっとどこも同じだと思う。
人間性も南ほどキツくはないが基本は一緒だ。
日頃は言わないけれど、何かの拍子で人種差別の言葉が出る。

誰が言ったか忘れたが・・・
北イタリアできちんとしている厨房、いわゆる日本人がストレス無く働ける厨房は、
・日本人が数多く働いてきたレストラン
・オーナーやシェフが非イタリア人かイタリア以外の国で働いたことがある
のどちらかだろう、と。

特に最初の意見については私も賛成だ。
例えばここでこんなことがあった。

イタリアンパセリのみじん切りをするのだが、
見ていると、束の半分くらいをざっくり切って葉先の方だけを使っていた。
ある時、手が開いたので私が作ることになった。
時間が無ければ彼らのするように作ったのだが、
この時は多少余裕があったので葉だけをもいでみじん切りにした。

さてそれを使う時になったらシェフが驚いた。これはすばらしい、と。
これこそイタリアンパセリのみじん切りだ、と周りのコックを集めた。
たまたま私のする様を2番手のシェフが見ていたので、それを説明した。
以来、みじん切りは葉だけをもいで作るように、とのお触れが出た。
ということは?今までそれを知らなかったということだと考えられる。

イタリアに来ている多くの日本人料理人が、
「料理の技術は学ぶことが殆ど無い、日本の方が上だ」と言う。
なので、彼らはそうやって少しずつ日本人のやり方を学んでいってるのではなかろうか。
日本人が抜ける→次の日本人が来る、というのを繰り返していけば、
自然と厨房内も日本のやり方が浸透していくだろう。
となれば日本人が働きやすい環境になっていくというのも頷ける。


今までの体験で感じたことを書いてみた。
もちろんこれに当てはまらない店もあるだろうし異論もあろう。
一部だけ見て全てを語るのはいけないなぁとは思うが、
あえて今回はこういう記事にしてみた。


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# by frutta_di_mare | 2009-07-17 22:28 | イタリア生活