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Canicattini Bagni と Noto に行きました

その後の新聞記事は?という問い合わせがあったので弁明を。
まず読解自体に普通に時間がかかること。日常会話じゃ使わなさそうな単語や言い回しが多いのです。
そして土曜日の夜から2泊3日で友達の家に行ったので、尚のこと遅れてます。
で今回は、その遊びに行った話。

場所はSiracusaから車で30分くらい内陸に行ったところの、
Canicattini Bagni(カニカッティーニ・バーニ)というところ。
仕事が終わったら直接友達の家に行き、そして月曜日の朝、これまた直接店に行くこととなったのです。

「家族は別の場所に住んでいて、この時期は自分だけしかいないから」とのことで泊めてもらったのですが、
これがちょっとしたホテルのよう!聞けば、夏場だけ家族がここで過ごす、いわゆる別荘に住んでいるのです。
寝室が2つと応接間が1つと台所。ただ寝室はそれぞれ2人ずつ泊まれ、そしてそれぞれにトイレと風呂がついています。
家の外にもキッチンがあり夏場は外で調理が出来るし、そしてかまども。
畑があり、そこで野菜・ハーブ・レモン・オレンジなどのかんきつ類とオリーブがとれ、
そして雌鳥とうさぎを飼育しています。もちろん食用のために。
町から少々離れたところにあるのですが、静かなところでとても落ち着く場所です。

ちょっと軽く飲もう、ということで車で町に移動してbarに。
そこで何人かの友達を紹介してくれたのですが、相変わらず直ぐには覚えられない!
それに次から次へと知り合いがやってきて・・・聞けばこの町の住人は6千人程度なのだとか。
なのでどこかに行けば必ず知り合いが居る。
町を歩いていても、車に乗っていても、いろんな人が「caio!」と声をかけてきます。

日曜日の朝はまずは広場に出かけました。
ちょうどこの週末はこの町のオリーブオイル祭りがあり、搾りたてのオイルや出来立てのワインの試飲などがありました。
そこでも何人かの知り合いが出店していてそれぞれで試飲をしたり試食をしたり。
そして知り合いで手作りのチーズを作っている人が居るから紹介するといって、店が休みなのにわざわざ電話して呼び出してくれ、店の中を見せてもらい、ここでも試食をさせてもらいました。

この日は友達の家でお昼ご飯を食べることになっていたのですが、少々食べ過ぎてお腹が空かない。
そこでpiazzaに行ってぶらぶら散歩をしてきました。
日曜日は子供たちは教会に集まりそこでお祈りをするのですが、その子供らを待っている親が同じようにpiazzaをウロウロしたり誰かと話をしてました。そこで「当然のように」知り合いがいて、そしてまた話の輪に加わり・・・

13時頃になったので両親の住んでいる家に向かいました。
食事は典型的なシチリア家庭料理。
「作り方は簡単だし食材も乏しい。でも美味しいでしょ?」とお母さん。
ワインとオリーブ油は知り合いが作ったものを買って。
野菜・ワイン酢・パン(酵母も)・食後のお菓子も自家製。
出来る限りのものは全て手作り、そして必要な食材は殆ど全て地物或いはシチリア産。
どれもこれも食材そのものの味がしっかりしていて、本当に美味しかったです。

ちなみにこの家は3階建てになっていて、中の作りも豪華。
風呂とトイレは2箇所にあり、そのうちの1箇所の風呂は浴槽付き。
聞けばお父さんが大工で、この家も別荘も手作りなんだそう。
もう、すごいすごいと連呼しまくってしまいました。

ちょっと話題が逸れますが。
先日、別の日本人観光客が来店しました。その時も話をすることが出来たのですが、彼らが
「Notoがとても良かった。そしてそこのcafe siciliaという店がとても美味しかったし、ドルチェの種類がとても豊富だから勉強になると思う」という情報を貰いました。
で、レシピを書いている手帳に店の名を書き込んでおいたのを友達がひょいっと見て、
「この店、自分のおばあちゃんがやってる店だよ!」
ということで、午後からNotoに行くことになっていました。

まずはおばあちゃんの家に行き、ご挨拶と少々歓談。
店のものは全ておばあちゃんと彼女のいとこ(だったと思う)が手作りしてて、日曜日は二人とも休み。
ジェラートがあるから食べる?と聞かれ頂いたのですが、これが美味い!
その後家を後にし、notoの町を散策に出かけました。
ここは小さい町ながらも教会が30ほどもあるところで、そのどれも(だと思う)がバロック形式の建物。
そして少々赤み?かかった石で作られているので、日が当たると建物がオレンジ色に見えて綺麗です。
またinfiorata(インフィオラータ、花のじゅうたん)のお祭りでも有名なところでもあります。

今の時期はどこも人が少なく閑散としていましたが、cafe siciliaには多くのお客がいました。
「休みって言ってたけど、彼らはそうで店は開いてるんだ」と思いましたが、お腹がいっぱいなので入店はしませんでした。
「近いし、また何時でも連れてきてあげるよ」と友達も言ってくれたので、ここはまた次の機会に・・・

その後再び両親の家へ。夕飯はお腹が一杯だからと言って果物だけを食べ、それからシチリアのお菓子作りを手伝い、お土産にワインを貰ってそこを後にしました。
帰り際にお父さんから、
「ここはもうきみの家だ。きみは私たちの家族だから、また何時でも来なさい。ここにも部屋もあるし山の家もあるから寝るところは困らないから」と言われました。

南の人はみんな優しいし温かい(若い連中はちょっと度が過ぎているけれど・・・)。
ますますシチリアが気に入った週末でした。
by frutta_di_mare | 2008-12-08 09:52 | イタリア・シラクーサ
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